東名高速道路、とあるPAにてパンを納めているため、このお盆時期はうちも大忙し。
一日に何便も納品させてもらっている。
とある業者さんが、
「モンパルナスさんくらいですよ、この時期にこんなに忙しいパン屋さんは」
と言っていたが、何はともあれありがたいことだ。
さて今日は、巷で話題のロシア産小麦不作について。
先日、小麦粉を扱う会社の社長さんと、ロシアの小麦不作についての近況について話しをした。
日本の輸入小麦の価格は政府が過去数ヶ月の小麦の生産量や在庫の状況を考慮して、価格設定をして製粉メーカーへ販売する。
そのため、小麦の価格は今すぐに高騰するものではない。
そもそもロシアの輸出小麦の量も、世界の生産総数からしてみればたいしたことない。
全く影響がないとは言えないが、価格高騰するとすれば春先になる見込みだそうだ。
それよりなにより、世界各国がもっとも恐れているのは、中国の動き。
生産量・消費量共に1~2位を争う大国にまで成長した中国は、この時期に来て自然災害(台風・干ばつ)による小麦不作に見舞われることが仮にあった場合、それこそ世界の小麦輸出量のパイを奪い合うこととなり、と同時に、価格の高騰を生み出すもっとも危険な状況を呼び込むおそれがあるという。
この方がはるかにロシアの一件よりも世界的に危惧される事態だという。
農作物を始めとした輸入の善し悪しこ問うつもりはここではない。
が、一辺倒だけクローズアップし、不安をあおる報道の仕方が今も尚なんの反省もなく繰り返されることに疑心を持つ。