今回読んだ本はこれ。
映画でもかなり反響がありましたね。
『半落ち』著:横山英夫

今さらかよと思われるかもしれませんが、そもそもこの『半落ち』を知ったのは映画が公開されてから。
確か主人公には寺尾聰さんが出演なさっていましたが、彼の演技に誰もが絶賛していた記憶があり、この作品だけは本から見なくては!と想いながらいつしか今日に至ってしまっていたのでして。。
もちろんストーリーに関する情報はシャットアウト!
時折テレビでも放映されておりましたが一切視ませんでしたね。
主人公、梶聡一郎はW県警の警部。
ある日、突然、「自分は妻を殺してしまいましたと」出頭してきます。
警察官の人殺しは、いわゆる一般市民の殺人事件とは訳が違うわけで、別のヤマに取り込んでいた志木和正が、急遽、梶聡一郎の取り調べ役に指名されます。
若年生アルツハイマーを患った妻を不憫に想い、手がけてしまった訳で、自首してきたわけで、完落かと思われたのだが。。
自首してきたのは、妻を殺してから二日後のこと。。
本編ではこの二日間に何があったのか。
更に調べを進めていくと、梶は新宿歌舞伎町にいったの情報も。。
なにをしに新宿歌舞伎町に行ったのかは不明だが、見えない影におびえた県警本部はこの事実をもみ消そうと躍起になる。
組織の闇に葬られる真実を突き止めようと、警部、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官。
ありとあらゆる者達が、その空白の二日間の真実に踏み込もうとするが果たしてその真実とは。
そして、梶宗一郎が51歳まで生きようと思いとどまった理由とは!
最後に判明する梶宗一郎の想いを知ったとき、すべてが繋がり、そして震えました。
感動の真実は実際に読んでもらうとして、読み終えて、寺尾聰演じる梶宗一郎を視てみたい!
と思いました。
遅ればせながら、お薦めの一冊に間違いないですね