長い腕

昨日読み終えた本を今回も紹介。

今回の作品は『長い腕』

著者:川崎草志

実にテンポのいい作品だというのが第一印象。

いきなりぶっ飛んだ時代から始まり、2つの奇怪な事件&事故から始まる文章構成。

文章構成としてありがちと言えばありがちではあるが、それらが結末に進むに連れて、もう少し伏線を含ませて欲しかったな~という物足りなさは感じました。

とは言え、作者自身の職業柄得られる知識が前半このストーリーに組み込まれていて、舞台裏をかいま見られる内容は、けっしてストーリー的には重要でないにせよ、ストーリーを壊すことなく興味深く読めるあたりは面白かった。

ところで何故タイトルに『長い腕』としたのか?

最初に読み終えて、私はその意味がよくわからなかったのだけど、このストーリーのキーワードは《○○》

(これから読む人のお楽しみ)

このキーワードを更に紐解いていくと『長い腕』というタイトルにも表現できる。

タイトルというものはかなり重要で、そのストーリーを象徴する言葉。

読み終えて、改めてタイトルを観察すると今まで見えてこなかったものが見えてくるような気がする。

読み切った人の特権!!( ̄ー ̄)ニヤリッ

これも、本を読むときのおもしろさの一つかもしれませんね。  

Posted by monpa. at 2010年06月02日13:13

告白

つい最近、文庫にもなった話題の本。

今夏には映画にもなる。

2009年本屋大賞受賞作

『告白』 著者:湊かなえ

1つの事件を様々な人物の視点で見つめる文章構成。

端から見た様子と、当の本人による心情は、当たり前ではあるが、あっていたり、まるっきり違ったり。

その事件より関わってくる人物を、様々な角度から見ることにより、1つの事件がより立体的に表現される。

そんな作品構成は面白い。

そして意外な展開に幕を閉じるラスト。。

『感情』と『倫理』が渦巻く中で起こる事件の結末は、はたしてどちらに人は傾くのか?

映画にされたときに、いったいどのようなラストを表現するのか楽しみだ。  

Posted by monpa. at 2010年05月15日14:19

殺気

つい先日、やっと読み終わった。

このところ、自宅にいる時間は増えたものの、ゆっくり読書できる環境でもなく、なくなく2ヶ月間もかけて読み終えた。。。

(あ~~まどろっこしい。。)

今回読んだのは、雫井脩介の『殺気』

現在大学生の主人公 佐々木ましろ。

彼女は9年前に起きた子供誘拐拉致の被害者。

当時、彼女の精神的混乱を、精神科医によるカウンセリングで記憶を封じた。

そして時は経ち。。。

突然、ましろ自身が自覚した能力『殺気』

彼女は殺気を感じ取る能力が身に付いていた。

この殺気を感じ取る能力が、過去の記憶を封印された事件の真相を導き出す重要な能力となる。

ミステリーとしての内容は物足りなさを感じたけど、彼女のキャラや、それを取り巻く登場人物の個性的な描きは、読んでいて心地よい。

昨年秋に出た書き下ろし作。

文庫が出たら是非どうぞ♪  

Posted by monpa. at 2010年05月06日13:21

子供の愛読書

毎晩寝る前の日課が、子供への本読み。

上の子は小学校に入学したが、まだまだ自分から読書をするという感じではない。

だが本は大好きだ。

毎晩、好きな本を一冊だけ読んでから寝る。

(私が眠っていなければ。。)

このところ、毎晩のようにせがまれるのが『森の戦士 ボノロン』という、セブンイレブンで各月発行される無料の絵本。

かれこれ20冊近く我が家にある。

これがかなり良くできた本で、無料でもらうには申し訳ないほどだ。

本好きに育っていてくれてうれしいのだが、自分が読みたい本がこのところ読めないのは致し方ないかな。。。。

今読んでいるのは『殺気』という本。

また読み終わったら感想かきま~す♪  
タグ :ボノロン


Posted by monpa. at 2010年04月23日13:18

食堂かたつむり

先週、久方ぶりに古本屋で、今年新刊の文庫が売られていたので速購入。

現在、映画で公開中の『食堂かたつむり』

著者:小川糸

最初から最後まで、ホッコリとしたストーリー展開♪

女性にとっても人気のある作品と聞いていたが、ほんとうなずけますね。

文庫版には、番外編のチョコムーンも掲載されているので、お得♪

映画『食堂かたつむり』では、好きな女優さんの一人、柴咲コウさん主演と聞くので、DVDが出たら視てみたいな。

でも、この数年、食べ物の命についてよく考えさせられる作品が多い。

一番ショックを受けたのは『いのちの食べ方』という映画でしたが。

よく聞くSBSラジオでも、特集で豚の食肉になるまでを放送していたし。

今までが知らなさすぎたんだよね。

というか、目をそらしてきたんだよね。

そんなことを再確認させられた『食堂かたつむり』とう作品でした。  


Posted by monpa. at 2010年03月19日13:14

『向日葵の咲かない夏』

このところ出張続き。

だが出張も良いものだ。

なぜなら新幹線の移動中、集中して本が読める。

今回の移動中に選んだ小説は、今年文庫化された、

『向日葵の咲かない夏』 著者:道尾秀介

最後の最後まで、本当のことが読み手に悟られないよう、

しかも、違和感もなく様々な表現を駆使して文章を構成しているところはさすが!

ラストに語られる主人公の心情も、どこか他人事に思えない。

前にも言ったかもしれないが、本でしか味わえないおもしろさ。

決して映像に出来ない世界が、本の中にはたくさんある。

この『向日葵の咲かない夏』も、そんな本でしか味わうことの出来ない魅力を存分に楽しめる。

素敵な本に巡り会えたことに感謝!  


Posted by monpa. at 2009年11月30日13:25

イニシエーション・ラブ

ぴんぴんさんからお借りした本。

また一冊読み終えました。

今回読んだのは

《イニシエーション・ラブ》 著者:乾くるみ

この文庫の帯にはこう書かれている。

「二度読みたくなる本は、そうあるものではない」

と。

ハッキリ言おう。

この文面は間違っている。

正しくは、

「すぐに二度目を読みかえしたくなる」

であろう。

なぜなら、最初から最後まで一連の流れて進んでいるストーリーと思いきや、最後のページ、ラスト二行目で、このストーリーは全く違う物語へと変貌してしまうからだ。

詳しいことは読んだ人のお楽しみだが、トリックをある例えに直すと、

「子ガエルって、10回言ってみて!」

「子ガエル子ガエル子ガエル子ガエル子ガエル子ガエル子ガエル子ガエル子ガエル子ガエル」

「カエルの子供は?」

「子ガエル~!」←本当はオタマジャクシなんだけどね♪

と言うようなものかな。

(読んだことある人にはこの意味分かるよね♪)

最初は全文読んでも、どこが面白かったのか気がつかなかった。

表紙の背表紙を読んで、ん?「最後の二行目は、絶対に最初に読まないで!」と、書いてあるのを見て最後のページを読み返してみると、あれ?あれ?ん?もしかしてこれって?ん?あ~~!!∑( ̄ロ ̄|||)

と、思った瞬間、また読み返していた。

すぐに読み返さずにはいられなかった。

というわけで、私もまんまと、この著者にやられてしまったわけだ。(><。)。。

そういった意味で、一度目よりも、二度目を読み返したくなった瞬間がたまらなく面白い一冊だった。

monpaお薦めの一冊です♪

ぴんぴんさんありがとう!  

Posted by monpa. at 2009年08月23日12:14

ダビンチ・コード

ここ二日間ほど、仕事を早々に終えて、まだ完全に回復せぬ体をいたわる意味でも自宅でおとなしくする時間ができた。

こんな時間ができたなら、夏休みの課題図書でも読みましょ♪と、本棚からまだ読んでいない本をベットの枕元に持ってきた。

今回読んだのは、先月上旬に古本屋で買った《ダビンチ・コード》。

えっ!遅!!∑( ̄ロ ̄|||)

と、思ったしょ?

うん。遅いです。(苦笑)

洋物読むのは慣れていないってないのだけど、読もうとした理由は3つ

1つは、この本が売れる少し前に、ラジオで谷村新司さんがものすごく面白いって言っていたのを、この表紙を見た瞬間突然思い出したから。

2つめは、たしか春辺りに、レオナルド・ダビンチの特集をテレビで見たから。

最後3つめは、文庫で買ったんだけど、三冊300円だったから(笑)

や、安っ!!∑( ̄ロ ̄|||)



面白かったね~。

どうしても最初は登場人物の名前がどうしても洋物だと憶えられないんですよ。

あれ?この人どういう人だっけか~?

とか。

でも、うん。これは評判が高かっただけあり、実際の歴史文学・宗教と、未だ謎の多いミステリアスな部分とをうま~く織り交ぜた非常に凝った面白い作品だった。

謎解きも、高度な部分も素人的には多くあったが、その辺も「ふ~ん」程度に、知ったかぶりして読んだ方が誰でも受け入れやすいと思った。

実際に私もそうだったし(笑)

お腹いっぱいの《ダビンチ・コード》上中下巻読破!

ごちそうさまでした♪  


Posted by monpa. at 2009年08月08日14:57

天空の蜂

や~~っと読み終わった!

今まで読んでいたのは東野圭吾の『天空の蜂』

中古で200円位で買った本なんだけど。。。

おおよそ600ページの文庫。

な、なんて分厚いんだ~∑( ̄ロ ̄|||)

この『天空の蜂』の凄いところは大きく言って2つ。

1つは専門用語のオンパレード。前半は読んでてきつかった~(汗)

で、もっともスゴイのは600ページにも及ぶ内容が、たった10時間足らずの出来事。

わかります?

翌日、どうのこうの、ではなく、昨日どうのこうのと言うのではなく。

この600ページにも及ぶ内容がたった10時間の出来事なんです。

ものすごく内容濃いです!!

読み終わったときの達成感と言ったらないですね。

次は何読もうかな~。  


Posted by monpa. at 2009年07月03日16:02

葉桜の季節に君を想うということ

《地域シゴトの学校》の同期生なかぴんさんからお奨め本を一冊ご紹介いただきました。

『葉桜の季節に君を想うということ』 著者:歌野唱午

火曜日にご紹介いただいて、学校の帰りにすぐさま自宅近くのBOOK OFFに探しに行きました。

中古にしてもあまりにも汚かったら新品を本屋で買おうと思っていましたが、見つけたその本はかなりキレイ♪

探せばこういう掘り出し物も見つかるものです。

価格は新品の半額、350円なり~~♪

さてさて、秋の夜長は読書と洒落こみましょうかね~(^.^)

感想、また書きます!

ところでみなさんは、《容疑者Xの献身》を、文庫なり映画なりでみましたか~?

文庫で読んだけど、メチャメチャおもろい!  

っよ♪  


Posted by monpa. at 2008年10月10日15:00