東京島 (桐野夏生 著)

あとの解説を読んでわかったのですが、この内容を第一章で終わらせる計画だったことにまず唖然。
とは言え第5章でストーリーは幕を閉じ、解説ではこれ以上ない結末に絶賛しているが、正直こういう日記風(?)な閉め方で良いのかは疑問。
ストーリーの結末としては意外性をはらんだものでしたが、わりかし落ち着く所に落ち着いたかなという感じがする。
内容は非常に考えさせられ、『人は何かを失うと、代わりに何かを得る』『人は何かを得ると、何かを失う』といったものを、様々な表現で各所に散りばめ、無人島を舞台に繰り広げられる女性1人・男20数名の漂着者の共同生活。
この本なら映像に出来そうだな~と思ってネット調べたら、、、
あれあれ、今まさに映画公開されているのね。(現在は大阪だけ?)
参照HP→『東京島 公式サイト』
無人島に女性1人・男20数名の漂着者の共同生活~!な~んて聞いたら、よからぬ妄想を膨らませない人はいないだろうが、どうも初っぱなから男にとっての夢は打ち砕かれる。。
それにしても映画での主演女優はなんて綺麗な方でしょう~.。゚+.(・∀・)゚+.゚
そうそう!こういう人を想像して買ってしまった本なんだけどね(^_^;)
とは言え、そこに暮らす人々の過去に触れたり、変化する生活はもとより、感情、はたまた精神までもが目まぐるしく変化していくストーリー展開は非常に読み応えがありました。
DVDも今月出るそうですね。
豪華かキャストでの映像で『東京島』を鑑賞するか、おどろおどろしい想像を思い浮かべながら活字で『東京島』を読むか。
それはあくまでもあなた次第。。。