垣根涼介著:『君たちに明日はない』

リストラ請負会社なんて本当にあるのか無いのかは別として。。
そんな退職勧告を請け負う会社に勤める村上真介が、この本の主人公。
そのリストラ勧告を行う面接でのやりとりや、心情を、これでもかというくらいに人間くさく描かれ、プロとしての姿勢を憎たらしいくらいに貫く主人公 村上の姿。
自分がもし村上に面接されたらと思うと一発でノックアウトだろうとつくづく思う。
そんな主人公 村上が受け持つ面接人は、彼により当然、人生を狂わされるのだが。。
村上の恋人になるものもいれば、新天地でチャレンジしようとするものもいたり。
彼を取り巻く人間模様が抜群におもしろい!
これはシリーズになっているようで、次の『借金取りの王子』も即購入。
お薦めの一冊です!