博士の愛した数式

今回読んだ本は、2004年から始まった第1回本屋大賞受賞作品。

小川洋子著 『博士の愛した数式』

決して新しい作品ではありませんが、まだ一度も読んでなかったものですから、体調不要で床に伏せているときに読んでみました。

この作品は第55回読売文学賞も受賞されているんですね。

映画にもなってちょっとした話題にも取り上げられた作品で、一度原作読んでみたいな~と思っていました。

主人公である数学者は「博士」と呼ばれる老人。

この「博士」の元には、過去に何人もの家政婦が送り込まれたのですが、ことごとく手に負えず変えさせられてきました。

実は、彼にはある重大な障害がある。

それは『僕の記憶は30分しかもたない』ということ。

ある日、ある家政婦が送り込まれ、そのひとり息子と博士の三人の生活がひょんな所から始まる。

博士の会話はいつも数式にまつわることで表現される。

博士にとっての数式とは『美』

家政婦と、一人息子は、数式の『美』に次第に魅了される。

数式が結んだこの三人との関係は、結末にはどのような展開になるかは読んでみてのお楽しみとして、読んでいるうちに、文中にもでてきたように「普通にそこにある数字に見とれてくる」とまではいかないにしろ、数式に限らず、そこにある『モノ』の意味や、価値、そして本質を少し考えさせらるきっかけになった作品であったことには違いない。

映像としてもきっとおもしろい作品になるのではないかな~と言う気はしました。

キャストもHPで見てみましたが、なるほど、このキャストなら原作のイメージ通りに映像化できるんじゃないかな。

原作でも、映像のどちらでもこの本の魅力を感じられる作品だと感じました。  

Posted by monpa. at 2011年06月02日12:28