『食育』に自問自答

やっと自分の中で整理できたので記する。

ここ数年、『食育(しょくいく)』という言葉がよく使われる。

かねてより、私はこの言葉が嫌いだった。

その理由が上手く説明できなかったので曖昧にしてきたが、今回頑張って自分なりの嫌いな理由について書いてみたいと思う。

『食育』と称し、様々な行政・企業・各種団体が活動していることの内容については非常に素晴らしいことだと思っている。また、もっともっとこうした活動が広がればとも思う。

が、この活動を『食育』というフレーズで表現して欲しくない。

表現して欲しくないと言うより、『己の恥ずかしさに蓋をしたい』といった方が素直な気持ちなのかもしれない。

便利な世の中となり、野菜がどうやって収穫されるかとか、豚の小間切れが、スーパーの店頭に並ぶまでの食肉加工の流れを知らなかったり、自分自身、この目で見たわけでもなく、知識だけ知っていると言うことはこの現代社会において多々あることで、そもそも自分のこの体が、多種多様な生命の犠牲から成り立っている生命体であることを忘れ、悠々自適に、我がもの顔でこの地球上に生きていることの無知さ。

故に来る恥ずかしさ。

よって、この羞恥心から来る感情が、ここ数年の間に出てきた『食育』というフレーズを聞くと、いかにも己の無知さを路程・中傷されている気がしてならない。

おそらく、現在使われている『食育』という言葉はもっと幅広い意味で使われているのだろうが・・・。

つまり、『食育』というフレーズから来る羞恥心に、『臭い物に蓋をしたい』と思っていたのである。

そのために、今日までえらい拒否反応を示していたのだと思う。

本当に自分勝手なわがまま理由だ。。。

今一度言うが、取り組みについては大賛成だ。

今後ももっともっと増えて欲しい。

が、一番怖いのは、このフレーズに慣れてしまう自分自身。。

うまくまとまったかは疑問だが、今日は『食育』というフレーズに自問自答してみた。

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Posted by monpa. at 2010年06月16日15:31

この記事のコメント

活動を運営する立場、参加する立場どちらも有るのですが、どうも「食育」と言うフレーズが気に入りません。

第一このような事は家庭で教える事だと思っています。

今の子育てって、大変です。
Posted by 晃ちゃん祐ちゃん父さん at 2010年06月16日 21:31
晃ちゃん祐ちゃん父さんさんこんにちは。
>家庭で教える事
まさにその通りだと自分も思います。
が、なかなか食肉にせよ、農作物にせよ、子に伝える前に、親である自分自身が知らない。。。
教えられない歯がゆさ。
無知故の羞恥心。
当たり前のことが出来ない世の中に、生まれ出てしまった『食育』というフレーズ。。
消えてなくなって欲しい。
でも、今は必要。
じゃあ~いつになったら必要なくなる?どうしたら必要なくなる?
わかりません。。
伝えていく最小単位である『家庭』を、もっともっと『食育』などよりも大切にしていくことの方が大事だと思います。
Posted by monpamonpa. at 2010年06月17日 15:15

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